活動報告

詳細

  • 国際交流
  • ベトナムを視察

開催日時
2006年10月9日(月)~2006年10月15日(日)
内容
  • 平成18年度は、10月9日から15日まで14名の団員により、ベトナム社会主義共和国の視察事業を実施しました。
    ベトナムは教育水準が高いため企業進出した場合も労働力確保が容易です。市場経済化を進めるドイモイ(刷新)政策の導入から20年が経過し、中国に続く有望な投資先の一つとして存在感を強めています。2001年から2005年までの5年間は平均7.5%と高い成長率を実現、2005年には8.4%を記録しました。日本企業は、近年、中国への一極集中リスクを回避するためベトナム進出を加速させており、低廉な賃金と勤勉な労働力を利用して二輪車や自動車、電子機器等を中心に直接投資を急速に伸ばしていますが、弱点は産油国でありながら精製プラントを国内に持たないなど産業基盤の脆弱さです。政府は、一般投資法、企業統一法などの国内法を整備し、競争力を強めるため国営企業の積極的な民営化を進めています。
    ハノイで訪問したベトナム商工会議所は、政府や地方に対して労働者および経営者の権利保護、経営管理の法制化のアドバイスや啓蒙普及を行い、海外からの投資相談窓口や労働者の海外派遣業務も兼務し、海外の100以上の商工会議所と提携しています。また、プリンターを製造するCANONベトナム工場は、キーパーツの内製、現地人の育成・登用でローカル中心に動く工場、生産活動の促進、什器・工具の内作推進、国内調達の拡大で産業発展の一翼を担い世界最廉の工場を目指していました。北部地域進出にあたっては、部品等を極力現地調達して周辺工業の発展に大きく寄与することを目指し、その成果は「CANON効果」と評価を得ています。
    ホーチミンでは、いすゞ自動車ベトナム工場を訪問し、労務関連の現状を視察しました。続いて訪問した花王ベトナム工場では企業概要の説明と工場視察を行い、当初は日常生活の衛生観念と作業における衛生管理に感覚的な乖離があり、厳しい製品管理を教育することに非常に時間を要したとの話しを伺いました。JUKIベトナム工場では、企業の概要説明を受け、工場視察を行いました。