活動報告

詳細

  • 国際交流
  • 中国を視察

開催日時
2009年12月14日(月)~2009年12月19日(土)
内容
  • 平成21年度は、12月14日から19日まで、12名の団員により、中華人民共和国の視察事業を実施しました。
    世界金融危機の影響による外需の悪化、国家の財政収入の大幅減など一時期成長目標の達成に陰りも見られましたが、政府の積極的な財政政策、金融緩和や住宅建設、インフラ整備などの内需拡大策もあり、8%の目標は達成の見込みと言われています。世界経済の影響や国内の不安定要素はあるものの、日本を抜き世界第二の経済大国となることが確実されています。一方で、農村部との都市部の格差や一部の富が集中する国民所得の二極化、内需拡大の行方や社会保障制度の未整備問題など注視すべき点も多々あります。また、国営企業から民営企業への改革、進出する外資系企業などは人々の働き方や暮らし、経営にも大きな影響を及ぼし、新たな労使課題にも変化が見られます。成長と表裏一体ともいえる経済格差、物価上昇、都市部で働く農民工の失業問題など急速な成長に伴う社会の不安定問題にどう対応しているのか、あわせて世界共有の重要課題である地球温暖化に対する環境対策などに関する調査を目的としました。
    成都に4号店舗を展開するイトーヨーカ堂やジェトロ上海センター、四川省総工会などを訪問するなかで前記課題等について意見交換し、有意義な交流ができました。大都市の建設ラッシュはすさまじいものがある半面、環境や民族問題、都市部で働く農民工の失業など、富める者とそうでない者の格差などを垣間見た気がします。